御三家を目指す中学受験サポート

開成合格までサポートした時の雑感ブログです

中学受験の自走と伴走⑤【伴走のデメリット】

伴走はメリットも多いですがデメリットも多い気がしています。


■ 併走のデメリット

① 親がメチャクチャ大変
子供との喧嘩が絶えない。ストレスが溜まる。場合によっては親自身も勉強をしなくてはならない。プラスαや弱点強化をするなら情報収集も必要。プリント類の整理もファイリングだけでなく、『間違えた問題の抜き出し(間違いノートの作成)』をするならかなりの労力だと思います。予定表やTodoリストのようなものの作成などだけでなく、それらの運用まで考えるとかなり大変な気がしています。


② 管理を誤った時のリスクが高い
中学受験が「教育虐待」と捉えられるケースは子供の意思や能力を超えて親が介入したときに起こる気がしています。漫画『二月の勝者』の島津父や晶みたいなイメージでしょうか。やりすぎは怖い気がしています。二月の勝者の例では成績が伴っていましたが、伴っていないのに家庭内の関係が悪くなるのは非常に苦しいものなので、伴走する保護者側のスキルとモラルが求められる気がしています。


③ 自発的な勉強習慣
子供というよりビジネスマンとしてよくいるのが『指示待ち人間』です。与えられた役割はしっかりこなすけど、自ら動こうとはしない。受験を通じて勉強習慣を身につけさせたいと考えた場合、完全伴走は指示待ち人間に近づける危険が伴ってしまう気がしています。

息子もたまに指示された家庭学習が終わると、「あれ?次は何をしよう??」と悩んでいました。この時に親がすぐさま指示を出すと、指示待ち人間への道を辿りやすくなると思います。そんな考えがあったので、我が家では原則自分で考えさせました(ただし、やるべきことのヒントなどは出しました)。結果息子は簡単な声掛けをするだけで自ら勉強内容を組み立てるようになりました(相談を持ち掛けられることはありますが)。


伴走についても長々と書きましたが、イメージとしては『ハードかつリスクもあるが、100点を目指せる勉強スタイル』だと思います。