御三家を目指す中学受験サポート

開成合格までサポートした時の雑感ブログです

国語の全体感

算数の問題文が理解できない!!

 

国語が苦手なお子様によくある現象なのではないでしょうか??

 

息子も同じような状況でした。要は『文の構造が少し複雑になると、途端に正確な理解が出来なくなる』という現象です。これは単文を理解する能力が乏しいことを示しているのだと思います。少なくとも算数の問題文には『語彙力』や『指示語や対立関係の理解』などを求められることは皆無に近いと思いますので、受験塾高学年で習うようなスキルは不要なケースがほとんどかと思います。

 

その事実に気付かずに文章読解(例えば「対立」「因果関係」「具体と抽象」「心情変化」等々)を頑張って指導しても理解のスピードは当然に遅くなってしまうものだと思います(実際我が家もそうでした)。

 

受験国語の全体感をザックリ段階的に分類してみると

⓪背景(時代背景・常識等)

①語彙力

②単文を読む力

③文章を読む力

④問題を解く力

となると考えていました。

 

受験塾(特に高学年)では『②単文を読む力』以外はメチャクチャ丁寧に指導するのですが、『②単文を読む力』に注力をすることはほとんどないかと思います。見方を変えれば、4年までに一定のレベルに到達することが望ましいスキルであるとも考えられるような気がしています。しかしながらこのスキルの習熟度を測るのはなかなかにして難しいように感じています。

 

ちなみに我が家では『出口汪の新日本語トレーニング 基礎国語力編』を行うことで最低限の意識づけを行いましたが、それでも正直足りない印象でした(参考書は良かったのですが、演習不足)。もし受験をやり直すなら、国語だけは早期のうちに公文などをやらせて単文力をつけさせたいと思っています。

 

お子さまが国語に躓いているのなら、一度『②単文を読む力』がしっかり備わっているかを確認するのも一つの方法であるように思います。