御三家を目指す中学受験サポート

開成合格までサポートした時の雑感ブログです

中学受験の自走と伴走⑥【どうするか】

ここまで自走と伴走の雑感を綴ってきましたが、最終的には『伴走する割合を戦略的にカスタマイズする』というのが最も現実的な選択だと思います。当たり前の結論で興ざめですが・・・。

ただ、『戦略的』としたのは、『子供の性格や成長度合い』『成績や吸収力』『志望校と現在の実力』などをトータルで考える必要があると感じたからです。



■ 徹底した伴走が最強

子供の精神的・肉体的負荷が過大でない前提ですが、『トップ校に確実に合格させたい』『附属狙いだから、自ら学ぶ習慣よりも中学受験をゴールに定めたい』と考えている場合はガッツリ伴走した方がいいと感じていました。

サポートする保護者の力量が確かであれば、伴走しながらも自学習慣を身につけさせる事も可能と思うので、否定する要素はどこにもありません。むしろ親子関係を良好に築き上げるきっかけにすらなると思うので、個人的にはオススメです。

ただし親はメチャクチャ大変でしょうし、親の力量が足りない(子供の力量を見誤る場合を含む)と大惨事を招く危険性もある方法のように感じます。


■ 自走と伴走を両立が現実的

親のスキルはそれぞれですし、スキルはあっても時間的制約がかかるケースも少なくないので、自走と伴走を両立させるスタイルが最も現実的だと思います。

我が家は苦手科目の国語は伴走しましたが、それ以外はほとんど自走させました。国語以外の科目については『プリント整理』『モチベーションアップの声掛け』程度しか関わらないように意識をし、相談を持ち掛けられるまでは成績が振るわなくても見守っていた感じです(ただし相談に乗れるように成績管理や情報収集はしていました)。

保護者の徹底サポートが成功している家庭には学力的には及ばなかった気がしていますが、親としてはサポートがメチャクチャ楽でした。自走と伴走の両立スタイルは上手くいけばストレスがかなりかからない受験になるので、ある程度子供に任せられるならオススメです。



■ 完全自走スタイルはオススメしない

どんなに成熟していても所詮は小学生。冷静に自分を管理できる子供はかなり少ないと思います。そのため全てを塾任せに出来るレアケースを除けば、完全自走は少々リスキーに感じます。『自走=放置』とならないように、一定以上のサポートは絶対に必要だと考えています。

また仮に完全自走ができたとしても(何となくのイメージですが、プリント中心でない塾などでは可能なケースも多い気がします)、せっかくの『親子の受験』なので上手く関わり合いながら中受生活を送るのがオススメです。非常にいい思い出作りができると思います。



①~⑥まで長々と書いてきた割には中身のない結論になりますが、息子の受験をサポートをするにあたって、こんなことを考えて触れ合ってきました。子供の成績だけでなく、子供の精神面や親子関係も含めて考える事も大切な気がします。


※当たり前ですが、通塾しているケースを想定しての話題です