御三家を目指す中学受験サポート

開成合格までサポートした時の雑感ブログです

GS特訓について

サピックスではGS特訓の真っ最中かと思います。他の中学受験塾でも、同じようにゴールデンウイーク特訓などが開催されていることかと思います。

 

GSというと『ゴールドマンサックス』を思い浮かべるのは自分だけではないはず・・・・なんてどうでもいいことはさておき、GS(ゴールデンウイーク・サピックス)について書いてみます。

 

GSのイメージ

スポーツでいうところの練習試合

 

ちなみに何の練習かというと、『入試本番』ではなくて『SS特訓』に代表される長時間のアウトプット・トレーニングの練習です。

 

昨今はアウトプットに関する書籍はたくさん発行されており、その重要性はますます高まっていると思います。中学受験塾においてもインプット重視→アウトプット重視に徐々にシフトをし始めます。サピックスではこのアウトプット強化を『GS特訓』→『夏期志望校別特訓(通称カキシ)』→『SS特訓』と段階を踏みながら本格化させていくことになります。このステップをしっかり踏むことで『アウトプット力とそれを続ける持続力』『熱望校受験生としての自覚』『やり遂げた時の達成感』などが得られた気がします。

 

ウチはアウトプットよりまだインプットが必要

 

そう思う人も多い、というかほぼ全員がそう思うのではないでしょうか?そういった時は以下のポイントを考慮して選ぶといい気がしていました。

 

①自宅で長時間できるか?

GS特訓は9時~17時までの長時間特訓です(30分の食事休憩はありますが)。もし家庭学習でも夕飯までに7時間半程度みっちり弱点強化をする自信があるのであれば、GS特訓を休んで家庭学習でインプット強化をすることが出来るのであればその選択肢もありかと思います。なお、夕飯後はGS特訓の受講者も家庭学習をすることができるので、夕食後の時間は『GS特訓を受けるか否か』の判断材料にはならないと思います。

ちなみに我が家では受験生時代に1度もそんなに勉強をできた日はありませんでした。

 

 

②苦手克服のためのスケジューリング

弱点強化がしっかりできるのならGS特訓より短い時間でも効果はあるように感じます。しかし、このスケジュールを立てるのはかなり難しいと思います。ある程度はできるのでしょうが、中学専門塾で8時間近く実施する問題演習(+解説)を超えるだけの計画を立てるのはハードルが高い気がしていますので、その自信(過信の可能性もあるので、出来れば親側の指導実績)がある場合でないとGS特訓を受けた方が確実であると思います。

なお、個人的な感覚ではGS特訓を受けたうえでも弱点強化は可能だった気がしていますが、それは後程・・・。

 

 

そんな感じでしたので、GS特訓は受けた方が間違いはないように感じています。もし『本当にGS特訓受けてよかったのだろうか・・・』と踏ん切りがつかない方がいらっしゃったら自信をもっていいと思っています。

 

 

ただ個人的にはGS特訓を休んだ方がいいかな?と思うケースもあります。それは

 

偏差値が40未満の科目が複数ある

 

といったケースです。仮に40を超えていたとしても分野別のテストを実施したら明らかに40未満になる(例えば社会の偏差値は40台中盤あるが、明らかに歴史分野のみのテストを行ったら40に届かない)場合はこれに含みます。

 

なんとなくですが、偏差値40未満の状態は『授業についていけていない可能性が高い』状態なので、特別なテコ入れが必要だと思います。もし複数科目ある状態なら、転塾を検討してもいいかもしれません。でも、肌感覚的には偏差値が40台を安定的に超えていれば何とか授業にはついていけているので、やるべきことは『塾の徹底復習』に尽きるものかと思います。

 

 

■GS特訓の復習は?

我が家的にはほとんどゼロでした。理由は授業中に解説を受けているからです。『間違えた問題を解き直す』を徹底したい気もしますが、メダリスト常連でない限り、それは膨大な量に及んでしまうと思います。おそらくは到底できないレベルの量。だからこそ個別に指示された問題以外は一切手を付けないようにしていました。

そのためGS特訓やカキシなどでは『授業中に全て吸収して来いよ!!』と送り出すようにしていました。

 

するとGS特訓中は夕飯後に家庭学習の時間を作ることが出来ます。ルーティンワークなどを考慮すると多くの時間を作ることはできませんが、ある程度は弱点強化が可能になる気がします。

 

これからどんどん受験生らしい生活に変わっていくと思います。2023年以降受験のみなさまが悔いのない対策ができることを切に願っております。