御三家を目指す中学受験サポート

開成合格までサポートした時の雑感ブログです

初頭効果のススメ

受験サポーターの声掛けで意識したいことに「初頭効果」というものがあります。

私は専門家ではないので正しい意味で使えている訳ではないので話半分に捉えていただきたいのですが、初頭効果をざっくり説明すると

第一印象が全体のイメージを決定づける

といったものです。

例えば人間関係でも第一印象がその後のイメージに大きく影響するのは言わずもがなかと思います。「見た目の清潔感」「挨拶」「身だしなみ」等が重要視されるのもそういった要因があってこそ。出だしのイメージ戦略は極めて重要なこととなります。


第一印象が重要なのは一回一回の声掛けでも同じです。例えば厳しいテスト結果を受けて子供の気持ちを切り替える為の声掛けを行うケースを考えます。

この時
①厳しい表情と口調で声掛けを始める
②和やかな表情と口調で声掛けを始める

どちらのケースが良いかはケースバイケースだと思いますが、声掛けのスタートをどのような雰囲気で始めるかによって全体の印象が変わってくる事は大人が理解しないとなりません。

ちなみに受験サポートにおいては、圧倒的に「②和やかな表情と口調で始める」の方が有利なケースが多いように思います。

なぜならもし自分だったら立腹モードの両親(上司)の小言は聞き流して精神的なダメージを軽減させようとするからです。つまりは反省するのではなく、嵐が過ぎ去るのを待とうとする姿勢となる可能性が高いと思うのです。仮に親の小言を聞いたとしても反省に繋がる事はレアケースだと思うので、子供は「怒られない事を目的に次回からは言うことを聞く」という状態になる可能性が高まる気がしていました(それって教育上良くないですよね?)。

だからこそ、声掛けをする際には「相手の聞く姿勢作り」の意味合いも含め、初頭効果で「今から話す内容は耳が痛くなる内容ではない」と意識付けが出来るように努力をしていました。「耳が痛くなるような話をする必要もある!!」との意見も出てきそうですが、それはこちらで書いた通り「正しく伝わっているか?」を考える必要がある気がしています。

ちなみに「①厳しい表情と口調で始める」の方がいい例としては「倫理道徳に明確に反している」といったケースが代表格だと思います。脳内に「倫理道徳違反≒厳しい処罰」の印象を与えることもある程度は必要だと思うので・・・。ただ、倫理道徳違反が”明確”ではないときは子供の言い分を聞く必要があるので、慎重に行う必要があるように思います。